
筑津区図書館での職員の仕事は“本を読むこと”。なんて素晴らしい!それが仕事になるなんて!と大抵の人は思うのだけれど、この図書館にあるのは“運び屋”が選りすぐって持ってきた“つまらない本”。面白い本なんて一冊もない。十進分類法に基づかず、《おもらしの短編小説の部屋》とか《夜の押し入れの部屋》とか小部屋毎に主題があり、そんな小部屋がたくさんつながって図書館を形成している。そんな図書館に就職した“着膨れた女”がツクツク図書館を去るまでの不思議なお話。確かこの女の面接試験のシーンが『ダ・ヴィンチ』に掲載されていたと思ったのだけど、その場面は本になっていない。久しぶりの図書館小説に心が躍った。
『天国の本屋』を今更読み、『本からはじまる物語』を読んだ。どちらにも共通して思うのは・・・なぜ舞台が“図書館”じゃないんだ!ということ。特に『天国の本屋』なんて、そのまんま『天国の図書館』でええやん!出版社がそう言ったんか?営業対策??『本からはじまる物語』はトーハンの『しゅっぱんフォーラム』に掲載されていたそうだから、これも仕方ないのか。石田衣良さんとか梨木香歩さんとか恩田陸さんとかが本や本屋さんをテーマに書いています。どれもいいですが本多さんの『十一月の約束』なんかが仕事柄キュンときた。一つ一つのを、短編でなく1冊の本として読みたい。
卒業式が近づき、ああまた1年終わるんだなあと思う。学校というところは本当に1年単位できっちり動く。ドラマチックだ。