
新刊の平台が文庫で埋め尽くされている。今年も文庫フェアの季節がやってきた。私が探すのは、未読の面白い小説。で、角川文庫の小冊子で紹介されていた恩田陸さんの『ドミノ』が面白そうだったので、早速購入。図書館にはハードカバーがすでに入っているけれど、手を出したことがなかった。既読の生徒が「あれ、コレ誰だったっけって、最初の人物紹介に結構戻った」と言っていた。登場人物が多い!セリフ(?)のある人がなんと27名。事件は東京駅周辺で起こる。ボーナス査定のかかった1億円の契約書をまつ保険の営業所。大事なオーディションでライバルに下剤を盛られた女の子。来年度幹事長をかけて推理力を競い合うミス研の学生。恋人と別れるために芝居をうつ美男子と、それを阻止しようと怪しげな変装をして待つ女。待ち合わせ場所が分からないオノボリサンの老人等など。最後は全部が絡み合って、ええーっというところで終わる。恩田陸さんはいろんな小説を書いているんだなあと思った。書き味の古臭さが、昔のコバルト文庫を髣髴とさせる・・・と感じるのは私だけなんだろうなあ。